2015年11月24日火曜日

禁断姉弟 女肉のぬくもり

  首里劇場にて観賞。

  神農家の当主が亡くなり、娘である長女とその弟が残される。当主は「おれはたくさん借金をしているので遺産相続してはならない。神農家はこれにて解散とする」という遺書をのこしていた。主人公である長女は美人でムチムチ、もうすぐ式を挙げようとしている婚約者がいる。弟はシスコンで引きこもり。姉との姦通を妄想しており、結婚式場で自爆テロを行おうと爆弾を用意している。

  その折、遺産を狙って当主の弟夫婦がやってくる。不思議な雰囲気の当主の妹もやってくる。役者が揃ったところでまずは弟夫婦が棺桶前で性交。遺産は借金しかないと知らされた主人公の叔父は、性交しながらこれからの策を練る。彼は、行為しながらでないと考えを巡らすことができない体質なのだ。とはいえ、とくに何も思いつかず行為は終わる。

  その夜、ムチムチ主人公は寿司桶に躓いて転び、棺桶の角に頭をぶつけて気絶する。意識が戻ると、彼女の性格はパッパラパーになっており、父の死で延期することになっていた結婚式を葬式とともに執り行ない、仏前式にしよう言い出す。また、引きこもりの弟に対して、あなたの気持ちには気づいていたとせまり、オーラル行為に及ぶ。弟は歓喜にむせび、果てる。姉は、結婚式の前夜には本番行為をしましょうと約束する。

  次の日呼び出された婚約者は、エロ下着を身につけたムチムチ主人公の姿に驚愕する。こんな女性ではなかったのに。婚約者は卓球のピンポン玉とラケットを常に持ち歩いており、これらの道具を巧みに利用しためくるめく性行為が展開する。婚約者は、胎児のように丸まった姿で主人公に卓球ラケットで尻を叩かれ絶頂に達し、自らの腹に射精する。

  その後、婚約者が主人公の叔母にせまられて行為をしたり、引きこもりの弟が急に奇声をあげて踊り出しウェディングドレス姿の主人公も一緒に踊ったりするうち、主人公は再び転んで棺桶の角に頭をぶつけ、今度は正気に戻る。そこに、当主の妹がついさっき亡くなったとの電話が入る。あの不思議な雰囲気の叔母は実は幽霊だったのだ。

  終盤、引きこもりの弟は義理の叔母で童貞を捨てる。主人公は幽霊の叔母と話をし「わたしのなかにいる、怪物」という台詞とともに作品は幕を閉じる。

  全編において性行為の演出が優れていてとても感心した。飽きない。とくに主人公と婚約者の行為での、卓球の小道具やファンタジックなエクスタシー描写が印象深かった。ピンク映画でボカシやモザイクがあると残念に思うのだが、本作品にはそれはなかった。秘部や毛を映さなくても、撮りようはちゃんとあるのだ。個人的には故神農家当主の弟夫婦の妻役の風間今日子さんのファンになった。